現代の皆さんは、お寺の境内に入ることはあまり無いかもしれません。写真の大きな鐘を「大徳寺りん」と言います。東日本大震災で大槌町は22mの津波と火災で焼け野原になりました。その惨事の中で奇跡的に見つかったものが、この写真のものです。高熱でゆがみ音色は変わっていますが、現在でも再建された寺で使われています。
震災10年。いまは前を向いていますが、毎年この時期は、この音を聞いて、忘れてはならないことを思い出し、生き残った私たちがやらねばならないことを、一人静かに誓うのです。
大変な世の中に巻き込まれ苦しい気持ちの方。方策は何かあります。どうか、あきらめずに。
「大徳寺りん」の本来の音色はこちら(出典:YouTube)